北畑社長は、提携先を山東如意とした理由について「山東如意の高品質なウール生地などの原料や、中国の幅広い生産・調達網を利用できる」と説明した。中国企業の傘下に入ることで、ブランドイメージの低下を懸念する声もあることについては「お互いに企業価値を高めようとしており、ブランドイメージが落ちるとは思っていない」と語った。
今後の中国市場攻略にあたり「急激に増えている中間富裕層をターゲットに、カジュアルブランドを中心に展開したい」と表明。当面は、主に女性向けのカジュアルブランド「シンプルライフ」「チャージ」など4ブランドを投入する。
一方、レナウンが日本や中国に持つ直営工場は統廃合せずに維持する方針。日本向けの品質基準で設計した生産ラインは、十分生かせる余地があるとの判断で両社が一致しているという。
両社の提携効果は来年の春夏物から本格化するが、山東如意側は一部を今秋からでも始めたいとしており、調整を進めている。【浜中慎哉、井出晋平】
(Yahoo!ニュースより引用)