AIGは08年秋の金融危機で経営に行き詰まり、米政府の支援を受けた。公的資金残高は6月末時点で1012億ドルに上り、大規模な事業売却で返済を急ぐ。今年3月には、日本でも生保事業を展開する子会社のアリコを米生保大手メットライフに売却することで合意。今回の2子会社売却で日本の生保事業から完全撤退する。傘下のAIU保険、アメリカンホーム保険、富士火災海上保険などが手がける損保事業は継続する方針。
一方、プルデンシャル生命やジブラルタ生命など生保3社を傘下に持つプルデンシャルは、新たな2社の獲得で日本での事業基盤が強化される。売上高に当たる保険料等収入(10年3月期)はグループ5社合計で1兆4000億円を超え、国内の外資系では3位から首位に、生保業界全体でも6位に浮上する。【和田憲二】
(Yahoo!ニュースより引用)