フォードモーターは23日、米テネシー州のブリストルモータースピードウェイにおいて、「マスタング1000ラップチャレンジ」を実施。フォード『マスタング』がオーバルサーキットを1457周、無給油で走行し、平均燃費20.62km/リットルをマークした。
画像6枚:フォードマスタングV6(2011年モデル) このイベントは、新V6エンジンを搭載する2011年モデルの燃費性能をアピールする目的で開催。マスタングは2011年モデルにおいて、V6、V8ともにエンジンを一新。新しい『マスタングV6』は、従来の4.0リットルを新開発3.7リットルに置き換えた。
完全新設計のエンジンは、ヘッドを従来のOHC12バルブに代えて、DOHC24バルブ化。さらに可変バルブタイミング機構の「Ti-VCT」を採用した。これにより、最大出力305ps、最大トルク38.7kgmを発生。旧4.0リットル(213ps、33.1kgm)よりも排気量は300cc少ないが、最大出力は92ps、最大トルクは5.6kgm向上している。
新開発6速MT&6速ATや、新電動パワーステアリング導入の効果もあって、燃費は最大25%改善。とくに6速AT車の米国EPA(環境保護局)高速燃費は、31マイル/ガロン(約13.2km/リットル)と、300psオーバー車で初の30マイル/ガロン超えを達成した。
フォードは、このマスタングV6を使用して、「マスタング1000ラップチャレンジ」を実施。NASCARが開催されるテネシー州のブリストルモータースピードウェイに、市販のマスタングV6を持ち込み、無給油で1000周走行にチャレンジした。
ブリストルモータースピードウェイは、1周約860mのオーバルコースだ。マスタング1000ラップチャレンジは、23日朝、スタート。招待された一般観衆が見守る中、5名のドライバーが交代でステアリングを握り、目標の1000周を大幅に上回る1457周を走行した時点で、満タンの燃料(60.6リットル)を使い果たした。
総走行距離1250kmを12時間26分かけて走破し、平均車速は70.65km/h。アベレージ燃費は20.62km/リットルと、EPA高速燃費の5割増し以上の優秀な結果を残した。
ちなみに、フォードは専用ウェブサイトを立ち上げ、マスタングV6が無給油で何周できるか、当てるクイズを実施。5万1000名以上がエントリーし、そのうちの22名が、ピタリと1457周を言い当てた。正解者の中から抽選で1名に、実車のマスタングV6がプレゼントされるとのことだ。
《レスポンス 森脇稔》
(Yahoo!ニュースより引用)