8社合計では前年比30・6%減の773万9104台となり、減少した台数(約340・6万台)は08年のホンダと日産自動車、三菱自動車の合計国内生産台数(約341・1万台)に匹敵する規模だ。08年秋の金融危機以降の不況による、世界の自動車市場の歴史的な不振ぶりを反映した。
メーカー別では三菱自が50・1%減と半減。このほか、トヨタ自動車(ダイハツ工業と日野自動車を含む)が27・9%減、ホンダが33・5%減、日産が30・8%減となった。
海外生産はスズキを除く7社が前年実績を下回った。8社合計は12・6%減の990万9967台。一方、スズキは、インドと中国の生産がともに約3割増と好調で、海外生産全体は5・3%増で過去最高の147万9231台となった。
スズキの世界販売台数は2%減の約230・8万台で、資本・業務提携した独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の約629万台との合計が約860万台となり、スズキ・VWグループがトヨタ自動車グループの約781・3万台を抜いて世界一になった。